あんだら(読み)アンダラ

デジタル大辞泉 「あんだら」の意味・読み・例文・類語

あん‐だら

《「あのだら」または「あのどら」の音変化という》あほう。ばか。まぬけ。
「―めにはこぶし一つ当てず、ほたえさせ」〈浄・油地獄

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精選版 日本国語大辞典 「あんだら」の意味・読み・例文・類語

あんだら

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) 愚かなこと。また、その人。ばか。あほう。まぬけ。あんだ。
    1. [初出の実例]「見ればよいきりゃうじゃが、あんだらな若衆じゃ」(出典:歌舞伎・大一大万大吉(1700)一)
    2. 「是もあんだらな店衆は、むだ口たたいて高笑する隙(ひま)はあれど」(出典:談義本・教訓続下手談義(1753)一)

あんだらの語誌

語源に関しては諸説がある。一つは「阿呆太郎」のように太郎がダラに変化したとするもの。一方、文楽人形に「陀羅助」という愚かな人物像のかしら(頭部)があるところから、ダラを本来的なものと見るものもあり(松本修「全国アホ・バカ分布考」)「あのだら」の変化とも見られる。また、「あほんだら」との関連も考えられる。

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