日本大百科全書(ニッポニカ) 「アントン・ウルリヒ公爵」の意味・わかりやすい解説 アントン・ウルリヒ公爵あんとんうるりひこうしゃくHerzog Anton Ulrich(1633―1714) ドイツ・バロックの代表的小説家。ブラウンシュワイク・ウォルフェンビュッテル公国の君主でもあった。その代表作『シリアの王女アラメナ』と『ローマのオクタビア』(1677以降)は、それぞれ4000ないし6000ページに及び、政治、宗教、恋愛にまたがる主題を世界史の進行と交錯させ、宮廷歴史小説とよばれるジャンルの頂点とされている。[白崎嘉昭] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例