ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アンドル県」の意味・わかりやすい解説 アンドル〔県〕アンドルIndre フランス中部,サントル地域 (レジオン) の県。マシフサントラル (中央山地) 北西縁にある。旧ベリー州西部のほか,旧オルレアネ,マルシュ,ツーレーヌ州の各小部分から成る。県都シャトールー。南部の丘陵地は,東部ではアンドル川,西部ではクルーズ川が深い谷を刻む森林の多い牧畜地帯。その北側はボアショーの低地帯で,多角的農業が行われるが,特に良質の家畜で有名。この豊かな地帯の北西方,クルーズ川北側ブレンヌ地区が粘土質砂層の湿地帯で,開発が遅れているのに対し,北東側のシャトールー地区には,石灰岩質の基盤が肥沃な土壌を形成し,穀類やテンサイの畑が広がる。この地区の北西方,県境に近い部分は,ツール地方の森林におおわれ,耕地の少い台地の延長である。産業は全体としては農業が主で,工業 (航空機,織物,皮革) はシャトールーを中心としている。クルーズの谷を中心とした観光も重要産業の一つ。面積 6791km2。人口 23万 7510 (1990) 。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by