あんなり(読み)アンナリ

デジタル大辞泉 「あんなり」の意味・読み・例文・類語

あん◦なり

[連語]《動詞「あり」の連体形に伝聞推定の助動詞「なり」の付いた「あるなり」の音変化》あるようだ。あるということだ。あなり。
「世の中に物語といふものの―◦なるを」〈更級

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「あんなり」の意味・読み・例文・類語

あん‐・なり

  1. 〘 連語 〙 ( 動詞「あり(有)」に伝聞推定の助動詞「なり」の付いた「ありなり」の変化した語 ) あるようだ。あるそうだ。あるという。あなり。
    1. [初出の実例]「上達部の女(むすめ)にはあんなれど、落窪の君とつけられて」(出典落窪物語(10C後)二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android