アンハルト(読み)あんはると(その他表記)Anhalt

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アンハルト」の意味・わかりやすい解説

アンハルト
あんはると
Anhalt

エルベ川ザーレ川の合流地域を占める旧ドイツ帝国の一公国。面積2300平方キロメートル、人口約43万(1939)。11世紀にドイツ人が定住、13世紀なかばから分裂と統一を繰り返した。1815年以降デッサウケーテンベルンブルク3公国に分離したが、1863年までに合併してアンハルト公国となった。1945年に当時のソ連に占領され、1952年まで旧東ドイツのザクセン・アンハルト州。以後、マクデブルグ、ハレ両県の一部となったが、1991年のドイツ統一後、ふたたびザクセン・アンハルト州の一部を構成。中心都市デッサウは18世紀古典文化の一中心であった。バッハは一時ケーテンの宮廷の楽長を務めた。

[諸田 實]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android