20世紀西洋人名事典 「アンリローランス」の解説
アンリ ローランス
Henri Laurens
1885.2.18 - 1954.5.5
フランスの彫刻家。
パリ生まれ。
装飾彫刻の工房で修行し、「ペール・ペラン」の夜間コースでデッサンを学ぶ。1911年ブラックと出会い、キュビスムの影響を受けた。’16年ピカソの助力により最初の個展を開く。素材は木、石膏で、着彩を施しキュビスム的な構成による浮き彫り作品を発表。第一次大戦中は浮き彫りで表した構成を「パピエ・コレ」で平面に表現する。’20年頃からブロンズ、テラコッタで「オケアニデス」など地中海的な彫像を制作。’53年ビエンナーレ美術展でグラン・プリを受賞。他に「別離」(’40〜41年)、「人魚」(’50年)など。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報