デッサン(その他表記)〈フランス〉dessin

デジタル大辞泉 「デッサン」の意味・読み・例文・類語

デッサン(〈フランス〉dessin)

[名](スル)素描そびょう下絵。「木炭デッサンする」
[類語]スケッチクロッキー素描下絵絵図絵画図画図絵イラストイラストレーションカット

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精選版 日本国語大辞典 「デッサン」の意味・読み・例文・類語

デッサン

  1. 〘 名詞 〙 ( [フランス語] dessin )
  2. 黒あるいはセピアなどの単色の線によって対象を簡潔に描くこと。また、その画。主に油彩画などの下絵として描かれる。素描。〔舶来語便覧(1912)〕
    1. [初出の実例]「竹林が風に揺すぶられて、彼がデッサンしようとする風景を乱した」(出典:春景色(1930)〈川端康成〉一)
  3. ある物事について、文章で簡潔に描くこと。また、その文章。素描。
  4. 転じて、物事の構造、また、基礎。
    1. [初出の実例]「『若きハイデルベルヒ』を見る。凡作。〈略〉デッサンが確りしてないのと、所と時を得て行はれないので皆ピンと来ぬ」(出典:古川ロッパ日記‐昭和九年(1934)九月三日)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「デッサン」の意味・わかりやすい解説

デッサン
dessin; drawing

絵画用語。素描とも訳される。一般に線的特質が顕著で,ほとんど彩色を施さない絵画表現をさす。その目的により次のように分類される。 (1) 印象の把握,細部の記録,絵画・彫刻・建築作品の計画,着想の発展などのためのスケッチクロッキー。 (2) ムーブマン,肉づけ,明暗法,解剖学などの絵画表現の探求,技術的習熟を目的としたもの,および完成作の細部,全体の構図を明確にするための習作。 (3) 壁画タペストリーなどの原寸大の下描き (→カルトン , シノピア ) 。 (4) 独立した完成作としてのデッサン。またそのメディアとしては次のようなものがある。 (a) 墨,ビスタ,セピアによるペン画。 (b) 筆による線描,および淡彩。 (c) シルバー・ポイント,ゴールド・ポイント,リード・ポイントなどのメタル・ポイント。 (d) 鉛筆。 (e) クレヨンチョークパステル,木炭など。先史岩壁画もその性格からみてデッサンといえるが,一般に絵画史のうえではルネサンス以後特に発展した。多く画家が絵画表現の探求のために行なったが,それ自体で完成した一個の芸術作品としてのデッサンも制作されるようになった。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「デッサン」の意味・わかりやすい解説

デッサン
でっさん
dessin フランス語

美術用語としては、素描(そびょう)、下絵(したえ)の意であるが、フランス語の意味には文様意匠図案、建築・家具などの図面も含まれる。

[編集部]

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改訂新版 世界大百科事典 「デッサン」の意味・わかりやすい解説

デッサン
dessin[フランス]

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デジタル大辞泉プラス 「デッサン」の解説

デッサン

日本テレビドラマ。放映は日本テレビ系列(1997年7月~9月)。全12回。脚本:山崎淳也。出演:原田知世、大沢たかお、工藤静香、別所哲也ほか。恋愛もの。

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百科事典マイペディア 「デッサン」の意味・わかりやすい解説

デッサン

素描

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世界大百科事典(旧版)内のデッサンの言及

【絵画】より

水彩画は,油絵より手軽で簡便なため,風景のスケッチなどに広く用いられ,とくに18世紀以降,イギリス風景画で大きな役割を果たした。また水彩は,やはり水に溶いた不透明性の画材であるグアッシュとともに,デッサンの彩色にも用いられる。デッサン(素描)は,銀筆,木炭,チョーク,ペン,鉛筆,コンテ等を用いて,対象把握の訓練や,モティーフの決定,構図の発想などに重要な役割を果たす。…

【素描】より

…デッサン。多彩色による完成された作品である〈絵画〉もしくは〈タブロー〉と区別して,一般に単色で描かれた線描を主とする試作的描画のことをいう。…

※「デッサン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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