イカリア

百科事典マイペディア 「イカリア」の意味・わかりやすい解説

イカリア[島]【イカリア】

エーゲ海中部,ギリシアの南スポラデス諸島に属する。ブドウ酒大理石を産し,漁業が行われる。中世にはニカリアNikaria島とも呼ばれた。古代・中世の遺跡が残る。伝説によれば,ヘラクレスが溺死したイカロスを葬った地とされる。256km2。約1万人。

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世界大百科事典(旧版)内のイカリアの言及

【カベ】より

…フランスの思想家。イカリアIcarieとよぶ共産主義の理想社会を建設する理論を説き,また信奉者とともにアメリカ合衆国に渡ってその実験を試みた。王政復古期のフランスでカルボナリ党の指導部に所属したが,後に秘密結社の閉鎖的な運動に批判的となる。…

【コミューン】より

…政治的コミューンは産業社会の登場によって生じた急激な社会変化と社会の階級的対立を,社会主義的原理によって変革しようとして考えられた。R.オーエンのニューハーモニー,フーリエ主義者のファランクス,E.カベのイカリアなどが現れた。現代の例ではイスラエルのキブツが挙げられよう。…

【スポラデス[諸島]】より

…〈散開〉を意味するスポラデスの名のとおり,点々と散る比較的大きな島からなり,むしろ西と呼ばれるべき北スポラデスと,ずっと東よりの南スポラデスに分かれる。北には西からスキアトスSkíathos,スコペロスSkópelos,スキロスSkírosをはじめとする島々が属し,南は小アジア本土にきわめて近いレスボスキオスサモス,イカリアIkaríaなどの島々からなる。スキアトス島は面積80km2弱,人口約3900。…

※「イカリア」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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