イコニウム(その他表記)Iconium; Ikonion

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「イコニウム」の意味・わかりやすい解説

イコニウム
Iconium; Ikonion

小アジア古代都市。ギリシア名イコニオン。現トルココンヤ肥沃平地に囲まれ,前 3000年代からの世界最古の集落に由来するフリュギア人 (→フリュギア ) の都市で,ヒッタイト帝国に所属し,前3世紀頃からギリシア文明に浸透され,前 25年までにローマの属州ガラチアの版図に入った。 130年ローマ植民市 (コロニア ) となり,372年頃リカオニアの州都となる。7~9世紀アラブ人の侵略にさらされ,10世紀末ビザンチン帝国からセルジューク・トルコに奪われた。

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世界大百科事典(旧版)内のイコニウムの言及

【コニヤ】より

…標高1025m,アナトリア中部の交通要路に位置し,トルコの穀倉地帯とよばれるコニヤ平原に産する小麦,果物,羊毛の取引・加工地として,また神秘主義教団メウレウィーの本拠のある宗教都市として知られる。 町の建設は古代フリュギアにさかのぼり,ローマ時代にはリカオニア地方の主都としてイコニウムIconiumとよばれ,パウロの第1回伝道地の一つであった。11世紀末以後,ルーム・セルジューク朝の首都となり,12~13世紀前半には,イスラム世界と西方キリスト教世界との交易の拠点として繁栄し,宮殿,モスク,マドラサなどの初期のトルコ・イスラム建築に彩られた。…

※「イコニウム」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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