コンヤ(その他表記)Konya

デジタル大辞泉 「コンヤ」の意味・読み・例文・類語

コンヤ(Konya)

トルコ中南部の都市アナトリア地方の主要都市の一つ。11世紀末以降、ルームセルジューク朝首都となり、カイクバード1世の治下において発展。13世紀、イスラム神秘主義スーフィズム)のメウレウィー教団が設立された。教団の創始者ルーミー霊廟(現在はメウレウィー教団に関する博物館)、アラアッディンモスクほかカラタイ神学校をはじめとする13世紀頃に創設された神学校が多く残っている。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コンヤ」の意味・わかりやすい解説

コンヤ
Konya

コニヤともいう。古代名イコニウム。トルコ中央南部の都市で,同名県の県都。中央アナトリア高原の南西端,標高 1027mに位置する。狭いが肥沃平原に囲まれている。 12世紀にルーム・セルジューク朝の首都となって大いに繁栄。 13世紀に絶頂期を迎え,壮麗な建造物が残っている。 1467年頃オスマン帝国に併合されてから衰えたが,1896年にイスタンブール-バグダード間に鉄道が敷かれてからは,鉄道沿線都市として繁栄を回復した。灌漑改良工事によって農業の生産性が上昇し,1923年までアンカラをしのぐ中央アナトリアで最も重要な都市であった。工業には製粉,精糖のほか,絨毯の製造があり,1970年代の初期にできたアルミニウム工場によってボーキサイト鉱床の開発も行われている。アンカラとは空路で結ばれている。付近にアラー・ウッディーン・カイクバード帝のモスクと墓がある。人口 51万 3346 (1990) 。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「コンヤ」の意味・わかりやすい解説

コンヤ
こんや
Konya

トルコ、小アジア半島中央南部の内陸都市。コンヤ県の県都。人口74万2690(2000)。コンヤ盆地のほぼ南西縁、標高1026メートルに位置する。道路交通の要衝で、製粉、セメントなどの工業が発達する。国営水利事業の進んだ周辺の農村では小麦、ヒマワリテンサイなどを産する。11世紀末以降ルーム・セルジューク朝の首都として栄え、メブラナ・ジェラルディン・ルーミーが始めたイスラム神秘主義旋舞教団の拠点となった。セルジューク時代に建てられたモスク、学校などの史跡やメブラナの聖廟(せいびょう)、考古学博物館などがある。近郊には人類最古の集落遺跡の一つとして著名で、紀元前6500年にまでさかのぼるチャタル・ヒュユク遺跡がある。

[末尾至行]

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百科事典マイペディア 「コンヤ」の意味・わかりやすい解説

コンヤ

コニヤ

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世界大百科事典(旧版)内のコンヤの言及

【紺屋】より

…〈こんや〉ともいう。現在では染物一般を行う染物屋をさすが,本来は紺搔(こんかき)屋の略された語といわれ,紺染(藍染)を専業とする者の称であった。…

※「コンヤ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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