いせる(読み)イセル

デジタル大辞泉 「いせる」の意味・読み・例文・類語

い・せる

[動サ下一]裁縫で、長短2枚の布を縫い合わせるとき、長い方を細かくぐし縫いし、縮めて丸みやふくらみを出す。いせこむ。「袖山そでやまを―・せる」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「いせる」の意味・読み・例文・類語

い・せる

  1. 〘 他動詞 サ行下一段活用 〙
  2. 一方は長く、一方は短い二つの布を縫い合わせる時、長い方を縮めながらしわをよせて縫う。いせこむ。〔書言字考節用集(1717)〕
  3. 魚網を縁綱に取り付けるとき、広がりをもたせるために縁綱より長い網地を取り付ける。
  4. からかったり待たせたりしていらいらさせる。じらす。
    1. [初出の実例]「待針のいせておそゐか出合茶屋」(出典:雑俳・江戸むらさき(1731))
  5. 海に波が激しく立つ(和訓栞(1777‐1862))。

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