イソクズガニ(読み)いそくずがに

日本大百科全書(ニッポニカ) 「イソクズガニ」の意味・わかりやすい解説

イソクズガニ
いそくずがに / 磯屑蟹
[学] Tiarinia cornigera

節足動物門甲殻綱十脚(じっきゃく)目クモガニ科に属するカニ。東京湾以南の西太平洋、インド洋に広く分布する。甲長4センチメートルほどの洋ナシ形で、大小のとがった顆粒(かりゅう)と短毛で覆われている。額角(がっかく)は左右が接し、前方に突出している。海藻がついた凸凹の岩の表面にじっとしていることが多く、そのうえ、甲面の顆粒や汚れた感じの灰緑色色彩が、環境と同調してカムフラージュ効果をあげ、慣れない目にはみつけにくい。日本近海からは近縁種が4種知られているが、額角に3対のとげがあるツノダシイソクズガニT. angustaが多くみられる。

[武田正倫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む