いそべ煎餅(読み)いそべせんべい

日本大百科全書(ニッポニカ) 「いそべ煎餅」の意味・わかりやすい解説

いそべ煎餅
いそべせんべい

群馬県安中(あんなか)市磯部(いそべ)温泉の名物菓子。鉱泉煎餅、カルルス煎餅の一種。磯部鉱泉の湧出(ゆうしゅつ)は浅間山大噴火の1783年(天明3)で、磯部の庄屋(しょうや)大手万平は1862年(文久2)に鉱泉宿を建てたが、湯治客が鉱泉水でこねてつくったまんじゅうが、ふっくら蒸し上がるのにヒントを得て、歯ざわりの軽やかな煎餅を創製した。信越本線開通以前の1874年(明治7)に「ミネラル」と銘打ったモダンぶりも受けて、一躍名物にのし上がったという。小麦粉砂糖鶏卵を重曹炭酸食塩水でこね、型焼きした煎餅である。

[沢 史生

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