イタルタス(読み)いたるたす(その他表記)ИТАР‐ТАСС/ITAR-TASS

デジタル大辞泉 「イタルタス」の意味・読み・例文・類語

イタル‐タス【ITAR-TASS】[Informatsionnoe Telegrafnoe Agentstvo Rossii, Telegrafnoe Agentstvo Sovetskogo Soyuza]

《〈ロシアInformatsionnoe Telegrafnoe Agentstvo Rossii, Telegrafnoe Agentstvo Sovetskogo Soyuza》ロシア国営通信社タス後身で、本社モスクワ。タスは1925年に創立され、ソ連閣僚会議に直属した通信社。1989年のソ連解体に伴いロシアの通信社となり、1992年にイタルタスと改称、1993年には国営となった。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「イタルタス」の意味・わかりやすい解説

イタル・タス
いたるたす
ИТАР‐ТАСС/ITAR-TASS

ロシアの国営通信社で、本社はモスクワにある。前身はソ連の国営通信社タス。

 タスは、1925年に革命後第一の通信社であったロスタ通信社を引き継ぐ形で設立され、61年にソ連の各社会団体の共営組織としてノーボスチ通信社が設立されるまでは、ソ連で唯一の通信社であった。ソ連崩壊まで、ソ連閣僚会議に属し、ロシアを中心としてソ連、そして海外全土をカバーするニュースネットワークにより、ソ連のあらゆる新聞、ラジオ、テレビの主要な情報源であった。当時は、100以上の国々に支局特派員をもち、国内ニュースを海外に伝えると同時に、海外からソ連内に入る情報をコントロール、検閲する機関として機能した。また、全世界に配置された特派員を利用して、ソ連の主要な諜報(ちょうほう)システムとしても機能し、共産党幹部への極秘情報も提供していた。ソ連崩壊後の1992年、タスは、ロシアのニュースを伝えるイタルと、海外のニュースを独立国家共同体(CIS)向けに提供するタスの2組織に再編され、イタル・タスと名称変更した。日本に特派員を置いている。

[伊藤高史]

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百科事典マイペディア 「イタルタス」の意味・わかりやすい解説

イタル・タス

タス

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