イノシトールトリス(読み)イノシトールトリスリンサンニスイソ

化学辞典 第2版 「イノシトールトリス」の解説

イノシトールトリス(リン酸二水素)
イノシトールトリスリンサンニスイソ
D-myo-inositol 1,4,5-tris(dihydrogenphosphate)

C6H15O15P3(414).イノシトールトリス(リン酸)ともいう.InsP3またはIP3と略記される.細胞内 Ca2+ シグナル系を活性化するセカンドメッセンジャーで,細胞膜リン脂質から合成される.ホルモン刺激が受容体からGタンパク質を経てホスホリパーゼC-β(PLC)に伝わるとPLCは活性化され,イノシトールリン脂質一種に作用してイノシトールトリス(リン酸二水素)を切り出す.IP3は小胞体上の受容体と結合し,小胞体内に蓄えられていた Ca2+ を細胞内に遊離させ,Ca2+ 依存性の反応を進行させる.IP3受容体の実体リガンド(IP3)依存性の Ca2+ チャネルである.[CAS 85166-31-0]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む