イマームレザー廟(読み)イマームレザーびょう

改訂新版 世界大百科事典 「イマームレザー廟」の意味・わかりやすい解説

イマーム・レザー廟 (イマームレザーびょう)

イスラム十二イマーム派第8代イマームイマーム・レザーを祀った廟で,イランマシュハドにある。818年アッバース朝カリフ,マームーンに毒殺されたといわれるイマーム・レザーは,マシュハド(殉教地の意)に葬られ,聖廟を中心に宗教都市マシュハドが発展した。イラン国内における最大の聖地で,聖廟への巡礼は重視されている。現在の壮大な聖廟の基礎は,シーア派国教に定めたサファビー朝時代に築かれた。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 黒柳

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android