聖廟(読み)セイビョウ

精選版 日本国語大辞典 「聖廟」の意味・読み・例文・類語

せい‐びょう‥ベウ【聖廟】

  1. 〘 名詞 〙 聖人の御霊(みたま)をまつった廟。聖堂。中国では孔子の廟をいい、日本では多くの場合菅原道真をまつった廟をいう。
    1. [初出の実例]「三月尽日陪吉祥院聖廟」(出典本朝麗藻(1010か)下)
    2. 「彼の聖庿(セイベウ)と申し奉るは、大慈大悲本地天満天神の垂跡にて渡らせ給へば」(出典:太平記(14C後)六)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の聖廟の言及

【聖堂】より

…聖堂のうち,司教座(カテドラcathedra)の置かれたものをとくに司教座聖堂または大聖堂と呼び,フランス語でカテドラルcathédrale,イタリア語でドゥオモduomo,ドイツ語でドームDomまたはミュンスターMünsterという。教会教会堂建築(2)日本で,孔子をまつった建物,すなわち孔子廟を聖堂(または聖廟)と呼ぶ。湯島聖堂などがその例。…

【墓】より

…ただしワッハーブ派は墓石を置かず,土を盛るだけにする。イスラム初期では墓参りは禁じられたが,歴史的に聖廟(マザール)崇拝が発展した。死後に聖者(ワリー)として崇拝されるものは,強い呪力(バラカ)をもつと信じられ,墓石に呪力が宿るので,聖墓に直接触れて呪力を獲得しようとする聖廟儀礼が発達し,呪力によって病いや災いを免れることを望む人々を集めた。…

【マザール】より

…イスラムの聖廟。〈参詣する所〉の意。…

※「聖廟」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む