出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…イプロニアジド,ニアラミドなどがこれに属する。イミプラミンを代表とする一群の抗抑鬱薬は,他の中枢興奮薬と異なり,大量投与により動物は鎮静を起こし,またモノアミン酸化酵素阻害作用もない。脳内の化学伝達物質の再とり込みを阻害することによる興奮作用であると考えられている。…
…最初の発病には状況因が認められても,再発を繰り返すうちにほとんど自動的に発病するようになる。
[治療]
鬱病の治療には従来電気ショック療法や持続睡眠療法が行われてきたが,1957年スイスのクーンR.Kuhnによってイミプラミンの臨床効果が報告されて以来,イミプラミンをはじめとする各種の抗鬱薬が治療に用いられるようになり,現在では薬物治療が治療の主役になっている。各種の抗鬱薬の働きは,気分高揚,意欲亢進,不安鎮静作用に違いがあるので,症状に応じて適宜選択して使用する。…
※「イミプラミン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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