日本大百科全書(ニッポニカ) 「イモゾウムシ」の意味・わかりやすい解説 イモゾウムシいもぞうむし / 芋象虫small sweet-potato weevil[学] Euscepes postfasciatus 昆虫綱甲虫目ゾウムシ科に属する昆虫。アメリカの熱帯地域から南太平洋の島々に広く分布するサツマイモの害虫で、1947年(昭和22)にアメリカ軍の物資とともに沖縄へ入り、その後、沖永良部島(おきのえらぶじま)から八重山列島(やえやまれっとう)まで広がった。体長3~4ミリメートル。褐色で上翅端(じょうしたん)近くに白色の波状帯がある。幼虫は塊根や茎の中を食害する。本種の分布地からサツマイモの移動は禁止されている。[森本 桂] イモゾウムシ〔標本画〕 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例