塊根(読み)かいこん

日本大百科全書(ニッポニカ)「塊根」の解説

塊根
かいこん

植物のが肥大して養分を蓄える働きをする貯蔵根をさすが、普通は紡錘形のいもの形となるものをいう。不定芽をつくって栄養生殖を行うものが多い。カラスウリ、サツマイモダリアなどでみられる。これらの根は二次肥大し、二次木部のほとんどを占める柔細胞の中に養分を蓄える。

 貯蔵養分は糖類が普通で、サツマイモのようにデンプンであることが多く、ダリアではイヌリンである。

[西野栄正]


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精選版 日本国語大辞典「塊根」の解説

かい‐こん クヮイ‥【塊根】

〘名〙 植物の根の一部が肥大生長して塊状となったもの。サツマイモ、ダイコン、ダリアなどに見られ、でんぷんなどを貯える。〔植学訳筌(1874)〕

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「塊根」の解説

塊根
かいこん
tuberous root

貯蔵物質により肥大した根。サツマイモ,ダイコンのように食物に利用されたり,ダリアのように園芸で用いられたりする。

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世界大百科事典内の塊根の言及

【球根】より

…シクラメン,カラジウム,グロキシニア,アネモネなど。(4)塊根tuberous root 根に養分を蓄えていも状に肥厚したもの。ダリア,ラナンキュラスなど。…

【根】より

…根には柔組織が比較的よく発達しているが,その細胞にデンプンが貯蔵されていることが多い。養分の貯蔵が異常に発達したものが貯蔵根storage rootで,アブラナ科のものでは胚軸と主根の基部がよく発達するし,サツマイモでは根(塊根tuber)そのものが肥大している。根が地上に現れたものを気根といい,通気のはたらきをするものもある。…

※「塊根」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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