日本歴史地名大系 「イヨス山」の解説 イヨス山いよすやま 愛媛県:上浮穴郡久万町露峰村イヨス山[現在地名]久万町露峰西(にし)ノ川(かわ)口から二キロ余の急坂を登った山の一画、六六アールはイヨス山とよばれ県天然記念物に指定されている。ここに自生するイヨダケという直径三ミリ、長さ二メートルくらいの細長い竹で編んだ「いよすだれ」は平安時代貴族の邸宅で日よけとして使われた。「枕草子」に「庭いと清げにはき(中略)伊予簾(いよす)掛け渡し、布障子など張らせて住いたる」、「源氏物語」浮舟に「伊予すはさらさらとなるもつつまし、新らしう清げに作りたれど」、また「詞花集」恵慶法師の歌にも詠まれている。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by