久万町(読み)くまちよう

日本歴史地名大系 「久万町」の解説

久万町
くまちよう

面積:一六五・一〇平方キロ

上浮穴郡の北西部を占める。松山市と高知市を結ぶ国道三三号に沿う四国山地高原の町。石鎚いしづち山から西に連なる一〇〇〇メートル以上の石鎚山脈稜線が町の北部から西部を形成し、同山脈に源を発する直瀬なおせ川・有枝ありえだ川・久万川・二名にみよう川がほぼ平行して南に流れ、やがて合流して面河おもご川となる。この四支流は狭長な直瀬・畑野川はたのかわ・久万・父二峰ふじみねの四盆地を作り、標高四五〇―六〇〇メートルで水田耕作が行われ、おもな集落はここに位置している。町の主産業は林業で、周囲の山々は杉・檜の美林に覆われている。高原であるため夏は涼しく、県都松山市からバスで一時間の距離にあるので、ベッドタウンともなっている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android