日本大百科全書(ニッポニカ) 「イラ」の意味・わかりやすい解説 イラいら / 伊良white-banded taskfish[学] hoerodon azurio 硬骨魚綱スズキ目ベラ科に属する海水魚。千葉県以南の南日本、朝鮮半島南部、台湾、南シナ海に分布する。体は側扁(そくへん)しているが厚みがある。体の地色は紅褐色で、中央に幅広い白色斜走帯があり、その前部は暗緑色を帯びる。口の周りや腹びれの前部は青い。全長40センチメートルになる。沿岸のやや深い岩礁にすみ、肉食性。夜は岩穴や岩棚で眠る。産卵期は6月ごろ。肉は水っぽく食用としての価値は低い。[荒賀忠一] ベラのおもな種類(1)〔標本画〕 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「イラ」の意味・わかりやすい解説 イラChoerodon azurio スズキ目ベラ科。全長 40cmになる。体はやや長く側扁する。雄の成魚の額部はやや突出している。体色は紅褐色で,胸鰭腋部より背鰭基底の中央部にいたる暗黄緑色の斜走帯が1本ある。頬部は赤く,口唇は青色。東京以南,朝鮮半島南部,中国に分布する。食用とされるが,美味ではない。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by
世界大百科事典(旧版)内のイラの言及 【アンドンクラゲ】より …ハチクラゲ綱アンドンクラゲ科の腔腸動物。本州でイラ,北海道でタコテレレンと呼ばれる。熱帯太平洋から北上し,8~9月に日本各地に出現する。… ※「イラ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。 出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」 Sponserd by