ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「イリジウム濃集層」の意味・わかりやすい解説 イリジウム濃集層イリジウムのうしゅうそうiridium-enriched bed 白亜紀‐古第三紀境界層で,イリジウムやほかの白金族元素の異常濃集が,世界各地で発見された。このイリジウムの異常値を発見したことによって,巨大隕石落下による恐竜絶滅原因説が主流を占めたが,近年では,ホットスポット起源の火山噴出物にもイリジウム異常濃集が特徴的に現れることから,世界的な規模での火山説も唱えられている。この二つの説のいずれにせよ,イリジウムの異常値を示す層では,多量のすすが検出されていることから,全地球的な火災が起こったことが想像されている。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by