イルマタル(その他表記)Ilmatar

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「イルマタル」の意味・わかりやすい解説

イルマタル
Ilmatar

叙事詩『カレワラ』に登場するフィンランド神話の女神。世界の初めには,大気の娘である彼女がひとりで原初の海洋の上を漂っていたが,そのうち彼女は波によって妊娠し,英雄ワイナモイネンの母となった。この子がまだ胎内にいたとき,イルマタルは海面を飛んできたかもに自分の両膝の上に巣をつくらせ,卵を暖めさせてやったが,まだ孵化しないうちに膝をけいれんさせて卵を海に落しこわしてしまった。すると割れた卵の殻の上半分が天に,下半分は大地になり,黄身や白身からは,太陽,月,星,雲などが生じたという。

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