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いんころし

世界大百科事典 第2版の解説

いんころし

天草諸島を中心に,九州の西海岸で見られた小型漁船。形は必ずしも一定でないが,おおむねへさきが長く狭く,やや上に反っており,ときにはともの方も狭くなっているので,揺れやすいが,速力は出しやすい。多くは矧(はぎ)板の5枚仕立てであった。速いことに特色があり,犬と競走して犬を負かし死なせるほどなのでこの名があるとの伝えがある。機械船の普及により現在ではほとんど見られない。【石塚 尊俊】

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

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