インテリジェントナイトビジョン

日本の自動車技術240選 の解説

インテリジェント ナイトビジョン

夜間走行時に,前方歩行者に対するドライバー認知を支援するシステム1.インストルメントパネル上,運転者正面に設置したヘッドアップディスプレイに遠赤外線映像を表示することによって,夜間の前方視界を補助する.2.速度30km/h以上で走行しているときは,システムが前方走路付近の歩行者や横断歩行者を自動認識し,注意喚起音(ピピッ)とともに遠赤外線映像上の歩行者部位に強調枠を付与することによって,ドライバーに知らせる.保管場所〒321-3393 栃木県芳賀郡芳賀町下高根沢4630番地㈱本田技術研究所 四輪開発センター内
製作(製造)年2004
製作者(社)本田技研工業株式会社
資料の種類量産品
現状非公開
適用車種乗用車
製作開始年2004
実用化年2004
エピソード・話題性歩行者を自動認識し,その位置や動きに基づいて音と映像で運転者に知らせる世界初のシステム.
参考文献辻 孝之,服部 弘,渡辺 正人長岡 伸治:ナイトビジョンシステムの開発,自動車技術会論文集,Vol.33,No.3,Jul.,p.173-178,(2002)T. Tsuji,H. Hattori,M. Watanabe and N. Nagaoka:\"Development of Night Vision System\",IEEE Transaction on Intelligent Transportation System,Vol.3,No.3,Sep.,p.203-209,(2002)辻 孝之,長岡 伸治,橋本 英樹:夜間の歩行者認知支援システムの開発,自動車技術会論文集,Vol.37,No.1,Jan.,p.185-190,(2006)T. Tsuji,H. Hashimoto,N. Nagaoka,I. Takatsudo:\"Development of a Nighttime Pedestrian Recognition Assistance System\",SAE WC 2006,Paper No.2006-1-0461
紹介システム構成と動作フロントバンパー下部に搭載されたステレオ遠赤外線カメラの2つの映像をヨーレートセンサ等の車両情報とともにリアシート後方に設置された歩行者検知ECUに入力し,その処理映像をヘッドアップディスプレイへ出力する.また,歩行者検知ECUが判断した検知情報に基づいて,注意喚起音要求信号をコンビネーションメーターへ出力し,コンビネーションメーターは内蔵されたブザーより注意喚起音を発する.システム作動範囲◆遠赤外線映像による歩行者視認可能範囲は前方約250m◆注意喚起(音・強調表示)を行う距離は  走行速度40km/hで約40~50m、60km/hで約60~70m◆知らせる歩行者の条件は ・進路上歩行者は車両体側より左右に1.5m程度の範囲 ・横断歩行者は前方12deg程度の映像範囲

出典 社団法人自動車技術会日本の自動車技術240選について 情報

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