改訂新版 世界大百科事典 「インドシナ銀行」の意味・わかりやすい解説 インドシナ銀行 (インドシナぎんこう)Banque de l'Indochine 1875年設立されたフランスの植民地銀行。中国名は東方匯理銀行。フランス領インドシナにおける銀行券発行の独占権を付与されたが,一般的な銀行業務も兼業し,徹底的な営利主義を貫いた。20世紀初めには中国に支店網を広げ,フランス資本の極東進出の窓口ともなったが,第1次大戦後は事業活動の重点を本来のインドシナ開発に移し,鉱山やプランテーションの開設・増資に積極的に参加,植民地経済界に君臨した。1947年民間銀行に転換。執筆者:村野 勉 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by