ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「インドの季節風」の意味・わかりやすい解説 インドの季節風インドのきせつふうIndian monsoon インド亜大陸では季節風(モンスーン。狭義では季節的に交替する季節風をさすが,広義では季節風に伴う雨季も含めてモンスーンという)の交代がきわめて顕著で,その前進,後退によって季節が決まる。12月から 2月までは北東モンスーンの吹く冬である。ヒマラヤ山脈が障壁となるため寒気の吹き出しは弱く,晴れたしのぎやすい天気が続く。北東モンスーンが弱まると 3~5月のプレモンスーンの酷暑の季節を経て,6~9月の雨季(モンスーン),南西モンスーンの季節になる。南西モンスーンの開始日はベンガル湾沿岸で 6月初旬,パキスタンでは 7月中旬。南西モンスーンの季節には風上斜面に相当するガッツ山脈の西斜面やアッサム地方では大量の降雨がある。9月になるとパキスタン方面にあったモンスーンの北限は徐々に南下しはじめ,10~11月のポストモンスーンと呼ばれる季節で終わる。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by