インド誌(読み)インドし(英語表記)Indica
Indikē

改訂新版 世界大百科事典 「インド誌」の意味・わかりやすい解説

インド誌 (インドし)
Indica
Indikē

ギリシアの歴史家,哲学者アリアヌスアリアノス)がその著作アレクサンドロス遠征》に加えた付録インドの地誌,歴史,およびアレクサンドロス大王の提督ネアルコス指揮下のマケドニア艦隊がインダス河口からティグリス河口に至るまでの航海記録(前326-前325ころ)を内容とする。ネアルコス提督の報告書,メガステネスのインド見聞記などに資料を得ているので貴重な文献となっている。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のインド誌の言及

【ビールーニー】より

…彼の旺盛な知的好奇心と鋭い批判的精神とは,中世を通じて並ぶ者がない。180にも及ぶ著作の中で,インドの宗教,科学,習俗を語った《インド誌》は,貴重な歴史的記録である。天文学的百科全書《マスウード典範》は,医学におけるイブン・シーナーの《医学典範》と同様に,天文学における基準的書物である。…

※「インド誌」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android