インブリ(読み)Imbrie,William M.

朝日日本歴史人物事典 「インブリ」の解説

インブリ

没年:1928.8.4(1928.8.4)
生年:1845.1.1
明治期の米国長老教会宣教師ニュージャージー州生まれ。明治8(1875)年来日。明治学院教授。聖書翻訳常置委員会の発足を促し,在日キリスト教派の長老,改革3派合同に尽力,当時の日本プロテスタント2大教派の組合,一致教会の両派合同にも努めた。自派の日本基督一致教会では難問の「信仰告白制定に成功。明治33年の文部省訓令12号問題では政府と闘い,私学宗教教育の自由を守った。日露戦争(1904~05)では日本の立場を海外に弁明した。大正11(1922)年帰国。<著作>『日本伝道事始め』<参考文献>井深梶之助「宣教師としてのイムブリー博士」(『井深梶之助とその時代』1巻),秋山繁雄『明治人物拾遺物語』

(大江満)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「インブリ」の意味・わかりやすい解説

インブリ
Imbrie, William

[生]1845.1.1.
[没]1928.8.4.
アメリカの長老派宣教師。 1875年に来日,東京一致神学校,明治学院神学部教授。協力関係にあった日本基督一致教会 (のちの日本基督教会) の会憲や信仰告白の制定に尽力。同教会が新神学問題で動揺しなかったのは彼の力による。主著"The Church of Christ in Japan" (1906) ,"The Church Unity in Japan" (14) 。

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