インレ湖(読み)インレこ(その他表記)Inle

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「インレ湖」の意味・わかりやすい解説

インレ湖
インレこ
Inle

ミャンマー中部,シャン高原南西部にある湖。長さ 19km,幅 6km,平均水深 10m。シャン州の州都タウンジーの南 20km,シャン高原の谷間にあり,南方口よりナムピル川となってタンルウィン川合流。湖周辺の平野はこの地方の重要な稲作,野菜栽培地帯で,湖の浮き草を集めてつくった浮き畑ではトマト,キュウリなどの野菜が栽培される。湖岸付近には多数の水上生活者がいる。住民の大部分はシャン族系のインダー族が占めるが,ビルマ人,中国人もいる。水上生活者は,おもに綿織物工場を営み,シャン・バッグ (肩さげ袋) は有名。織機はほぼ 2000台。漁業も盛ん。古くから湖にまつわる伝説が多い。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android