ウィーンフォルクスオーパー(読み)うぃーんふぉるくすおーぱー(その他表記)Wiener Volksoper

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ウィーン・フォルクスオーパー
うぃーんふぉるくすおーぱー
Wiener Volksoper

オーストリアウィーン下町(ウェリンガー通り)にある国立オペレッタ劇場。1898年フランツ・ヨーゼフ1世の治世50年を祝し、市長リューガーが演劇専門の皇帝劇場を創設、これが1903年に個人の手に移り、フォルクスオーパーと名づけられたのに始まる。06年から音楽劇専門の劇場になったが経営は苦しく、41年ふたたび市のオペラハウスとなった。第二次世界大戦で戦災を免れて戦後ただちに再開、一時はウィーン国立歌劇場も同居していたが、55年に再建と同時に独立し、今日のオペレッタの殿堂となった。客席数1692。カール・デンヒ総監督のもと79年(昭和54)の初来日以後、たびたび日本を訪れている。

[寺崎裕則]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

《料理されるためにまないたにのせられた魚の意から》相手のなすに任せるより方法のない運命のたとえ。まないたの鯉こい。[類語]俎板まないたの鯉こい・薬缶やかんで茹ゆでた蛸たこのよう・手も足も出ない...

俎上の魚の用語解説を読む