ウェロニカ(その他表記)Veronica

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ウェロニカ」の意味・わかりやすい解説

ウェロニカ
Veronica

1世紀頃エルサレムで活動したキリスト教の伝説上の聖女。『マタイによる福音書』9章 10の女性,『ルカによる福音書』 19章1~10のザケウスの妻ともいわれる。キリスト教美術においては,キリストの顔が表わされた布を手にした姿で表現される。東方の聖顔布 (マンディリオン) 伝承をもとに中世ヨーロッパで起った伝承によれば,十字架をになってゴルゴタの丘へと登るイエスの顔に流れる血と汗をウェロニカが拭ったところ,その布にイエスの顔が転写されて現れた。いわゆるアケロピトス (人の手によらない) のイコンの伝承の一つで,ウェロニカの語源はラテン語のウェラ・イコン vera icon (真の画像) と考えられる。呉服・衣料商の守護聖者とされる。祝日は7月 12日である。

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