ウェンディカーロス(その他表記)Wendy Carlos

20世紀西洋人名事典 「ウェンディカーロス」の解説

ウェンディ カーロス
Wendy Carlos


1939.11.14 -
米国のシンセサイザー・マニピュレーター。
ロード・アイランド州ポータケット生まれ。
旧名ウォルター カーロス。
6歳でピアノを習い始め、ブラウン大学で音楽と物理学を学び、コロンビア大学院で音楽博士号を取得した。大学院在学中に著名な電子工学者のロバート・モーグと電子音楽合成装置であるミュージック・シンセサイザーを共同開発した。その最高級モデルをモーグ型という。それを使いバッハの作品を電子音楽化したのが「スイッチ・オン・バッハ」(1968年)であり、グラミー賞など多くの賞を得た。’72年に性転換手術を受け、ウォルターからウェンディーと改名し女性となった。作品に「スイッチ・オン・春夏秋冬」等がある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android