日本大百科全書(ニッポニカ) 「ウェンディンヘン」の意味・わかりやすい解説 ウェンディンヘンうぇんでぃんへんWendingen オランダの建築誌。アムステルダム表現主義建築家グループの機関誌(月刊)として、1918年1月創刊、31年12月終刊。グループのなかではウェイトフェルト、クレルク、クラメルらの名があげられる。彼らはこの雑誌の「回転しながら進む」という字義どおり、ロッテルダムを中心とした「デ・スティル」派の構成的な傾向に対抗して、地方色豊かでダイナミックな建築運動をおこした。各号の幻想的な表紙が、この運動を象徴的に物語っている。近代合理主義を主軸に据える史観からはこの運動は外されていたが、近年とみに再評価の気運が高まっている。[高見堅志郎] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例