うたたね

百科事典マイペディア 「うたたね」の意味・わかりやすい解説

うたたね

鎌倉前期の日記紀行文学。阿仏尼の推定18〜19歳時の著。若い貴族との恋に破れ,雨の夜中出奔,桂女(かつらめ)に導かれて西山尼寺に至り,剃髪。幾度か住居を変えたのち,養父平度繁(たいらののりしげ)に伴って遠江(とおとうみ)へ下り,1ヵ月滞在の後,帰洛するまでの2年ほどの回想である。和歌20余首を含み,《源氏物語》などの影響が強い。

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