ウツボカビ(読み)ウツボカビ(その他表記)Arcyria

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ウツボカビ」の意味・わかりやすい解説

ウツボカビ(空穂黴)
ウツボカビ
Arcyria

変形菌類のアルキリア属につけられた和名。腐朽材などに発生する。日本産のものだけでも 17種記録されている。子実体球形から長円筒形,その高さは通常 1.5~3mm,まれに 4mmほどに達するものがある。子実体は成熟時,上部外皮がこわれて消失し,下部が杯状に残る。裸になった子実体は細かい網状の細毛体となり,その間に多数胞子を生じる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android