ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ウフドの戦い」の意味・わかりやすい解説 ウフドの戦いウフドのたたかいUḥud 625年,イスラムの預言者ムハンマドがメッカ軍と戦った戦争。ムハンマドはメッカからメジナに移住 (→ヒジュラ ) したのち,メッカの隊商を襲いはじめた。その防衛のために派遣されたメッカ軍は,624年にバドルの戦いで撃破された。メッカの指導者アブー・スフヤーンは,その報復のためメッカの全軍約 3000名を率いてメジナに進軍し,ムハンマドはメジナの郊外ウフドの地でメッカ軍を迎え撃った。 625年3月 23日に行われた戦闘は当初ムハンマド側に有利であったが,メッカの騎馬隊の奇襲にあってムハンマド軍は混乱し,ムハンマドも負傷した。メッカ軍は報復に満足して引揚げ,ムハンマドは,かなりの犠牲を払ったが,メジナを守りきった。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by