最新 地学事典 「ウラントリウム法」の解説
ウラントリウムほう
ウラントリウム法
U-Th dating
238Uが206Pbに壊変する過程で生じる中間核種の234U・230Thを用いる年代測定法。炭酸塩(サンゴ化石や鍾乳石など)や火成岩を対象にする。これらが生成する際に,UとThの間に放射非平衡状態が生じ,放射平衡に達するまでの時間が年代測定可能な時間である。半減期は234Uが245,620年,230Thが75,584年であり,炭酸塩の場合は,238Uと234Uの間の非平衡を考慮する必要があるが,火成岩の場合はUとThの間でのみ非平衡になる。火成岩の場合,おおむね30万年前より若い年代測定が可能である。
執筆者:伊藤 久敏
参照項目:ウラン系列年代測定法
参照項目:イオニウム法
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

