年代測定法(読み)ねんだいそくていほう

百科事典マイペディア 「年代測定法」の意味・わかりやすい解説

年代測定法【ねんだいそくていほう】

おもに放射性元素が一定の半減期で壊変するのを利用して岩石などの生成年代放射年代)を測定する方法。年代決定法とも。ほかに氷縞粘土植物化石年輪等を利用する方法もある。放射年代の場合は,年代を測りたい物質中に含まれる特定の核種について,壊変しないで残った現在量(測定可能),初めにあった量(壊変生成核種の量を測って計算で求める)がわかれば,半減期から試料の生成年代が求められる。カリウム・アルゴン法ルビジウム・ストロンチウム法ウラン・鉛法,レニウム・オスミウム法などのほかに,二つの核種を組み合わせて初めの量を消去する鉛法,仮定に基づき初めの量を推定する炭素14法イオニウム法フィッショントラック法などがある。岩石,海底土,隕石(いんせき)などの生成年代,宇宙線照射年代,地球の年齢,元素生成の年代,考古学,人類学の分野などに広く用いられている。→絶対年代
→関連項目地球放射年代

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山川 日本史小辞典 改訂新版 「年代測定法」の解説

年代測定法
ねんだいそくていほう

ある現象がおこった年代や地層の形成年代を測定するさまざまな方法の総称。これらの測定法は境界が明確ではないものの,一般に複数の現象の時間序列にもとづく相対年代測定法と,年代を数値化して示す絶対年代測定法とにわけられる。前者には土器形式による方法,火山灰層位法などがあり,後者には放射性炭素年代測定法年輪年代法氷縞(ひょうこう)粘土法などがある。

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世界大百科事典(旧版)内の年代測定法の言及

【保存科学】より

…保存科学者に特に経験が求められるゆえんである。 まず文化財が〈いつ〉作られたかを知る年代測定法(年代決定法)として有効なものには数種ある。炭素14法はそのうち最も普遍的なものである。…

※「年代測定法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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