色名がわかる辞典 「ウルトラマリンブルー」の解説 ウルトラマリンブルー【ultramarine blue】 色名の一つ。略してウルトラマリンともいう。JISの色彩規格では「こい紫みの青」としている。一般に、鉱物性顔料であり、宝石でもあるラピスラズリのような鮮やかな青色をさす。ウルトラマリンとはヨーロッパの外から海を越えてやってきたという意味。貴重で高価な顔料による色であった。原料となる鉱物はラズライト(lazurite)。日本では青金せいきん石という。19世紀からは人工的に製造できるようになった。また、ラピスラズリは宝石の瑠璃を意味し、仏教でいう七宝の一つ。日本でも古くから知られていた。ウルトラマリンブルーの和名は瑠璃色。JISの文章表現は「こい紫みの青」でウルトラマリンブルーと同じだが、色を数値で表した場合はウルトラマリンブルーよりも少し青みが濃い。 出典 講談社色名がわかる辞典について 情報