ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ウータン山」の意味・わかりやすい解説 ウータン(武当)山ウータンさんWudang Mountain 中国フーペイ (湖北) 省タンチヤンコウ (丹江口) 市の南西部にある名山。道教の聖地であり,武術武当拳発祥の地としても有名。山中には 72の峰があるといわれるが,その主峰天柱峰 (1612m) の山上に建造された金殿をはじめ,160haの山上に紫霄宮,玉虚宮,太清宮などの8宮,2観,36庵堂,72厳廟,39橋,12亭を数える壮大な道教寺院群が,元・明・清の3王朝の皇帝によって建てられた。それぞれが自然の地形・地勢に逆らうことなく中国伝来の手法にのっとって造られたこれらの建造物群は,1994年世界遺産の文化遺産に登録されている。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by