改訂新版 世界大百科事典 「エクスナー」の意味・わかりやすい解説
エクスナー
Felix Maria Exner
生没年:1876-1930
オーストリアの気象学者。1900年ウィーン大学卒業後,ウィーン中央気象台に入る。10-17年インスブルック大学教授,17年ウィーン中央気象台長兼ウィーン大学教授となる。大学では数学と物理学を学び,気象台に入ってから気象学の研究を始めた。気象を理論的に解明することに努力し,将来の天気図を計算によって求める研究も行っている。1916年には,《気象力学Dynamische Meteorologie》を出版した。また,1909年には,オーストリアの中央気象台長ペルンターJ.M.Pernter(1848-1908)が書きはじめた大部の気象光学の教科書の後を引き受けて出版した。雑誌《Meteorologische Zeitschrift》の編集者ともなり,国際会議でも活躍し,気象学の発展に貢献した。
執筆者:高橋 浩一郎
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報