エクレシア(英語表記)ekklēsia

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「エクレシア」の意味・わかりやすい解説

エクレシア
ekklēsia

古代ギリシアのポリスの市民の集会。民会と訳される。民主政では国政の最高議決機関。 hēliaia,apella,agoraなどとも呼ばれた。全成年 (18歳以上) 市民男子が参加の資格をもち,その決定事項は,行政立法外交など国政のあらゆる面に及び,裁判も行う場合があった。アテネでは前5世紀の民主政期にその政治的重要性は最高となり,市民はだれでも発言する権利をもち,評議会 (ブーレ ) の準備した議案を審議し,国政最高の決議機関となったが,ヘレニズム時代にいたって,形式的に存在するにすぎなくなった。キリスト教では教会を意味する呼び名となった。

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