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フランスのオーベルニュ地方に由来する輪舞およびその音楽。一般に速い偶数拍子の楽曲でアウフタクトで始まる。第2,3拍目にシンコペーションのリズムが用いられることが多い。16世紀の中ごろにはときおりパリでも踊られたようであるが,上流社会の踊りとなったのは17世紀の中ごろからである。音楽としてはリュリ,ラモー,パーセル,ヘンデルらによりオペラやバレエ,さらには組曲のなかに取り入れられヨーロッパ中にひろまった。J.S.バッハも管弦楽や鍵盤のための組曲にこれを採用している。
執筆者:荒川 恒子
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【芸術音楽】
十数世紀にわたる音楽の流れを若干の特質に要約するのは,時代による差異を忘れるおそれがあり危険な仕事だが,一応のめやすを置くにとどめるという限定の上でこれを試みることにする。フランス音楽の精神は,ドイツ・オーストリア音楽を中心とする北方的なそれのように,重く情緒的あるいは抽象的・思弁的でもなく,またイタリア音楽に代表される南方的なそれのように,感性的・感情的なものの流露をとりわけ優先させもしない。…
…同楽派のためにポーランド出身のレイボビッツが,精力的な教育宣伝活動を展開した。2人に師事した青年たちのうちにブーレーズがいて,しだいに頭角を現す。彼はメシアンの探求と十二音音楽の方法論とを結合した上で,バレーズの〈組織された音響〉からも示唆を受け,音楽の諸構成要素を全面的に組織化(セリー化)する試みに向かった。…
※「ブーレ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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