エパクト(その他表記)epact

翻訳|epact

改訂新版 世界大百科事典 「エパクト」の意味・わかりやすい解説

エパクト
epact

教会暦復活祭日取りを計算するときに用いられる1年のある一定の日の月齢を示す数。エパクトは30まで数え,メトン周期19年をもって循環する。グレゴリオ暦では1月1日の月齢である。グレゴリオ改暦のおもな目的は復活祭の日を一定の範囲におさめることであった。ユリウス暦によった教会暦では1太陽年,1朔望月(さくぼうげつ)の数値誤差があり,それが蓄積されて復活祭の季節がしだいに夏にずれこむことになったので,グレゴリオ改暦に際してエパクトに関する精密な表が作られた。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android