エパクト(その他表記)epact

翻訳|epact

改訂新版 世界大百科事典 「エパクト」の意味・わかりやすい解説

エパクト
epact

教会暦復活祭日取りを計算するときに用いられる1年のある一定の日の月齢を示す数。エパクトは30まで数え,メトン周期19年をもって循環する。グレゴリオ暦では1月1日の月齢である。グレゴリオ改暦のおもな目的は復活祭の日を一定の範囲におさめることであった。ユリウス暦によった教会暦では1太陽年,1朔望月(さくぼうげつ)の数値誤差があり,それが蓄積されて復活祭の季節がしだいに夏にずれこむことになったので,グレゴリオ改暦に際してエパクトに関する精密な表が作られた。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 内田

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む