山川 世界史小辞典 改訂新版 「エペイロス」の解説
エペイロス
Epeiros[ギリシア],Epirus[英]
名称は「本土」の意で,ギリシア西北部の一地方。古来ドドナの神託で有名。住民はドーリア,イリュリア系で多数の部族に分かれる。前4世紀後半マケドニアのフィリポス2世の義兄弟にあたるアレクサンドロスがモロッソイ族の王として,部族連盟の形でエペイロスを統一した。前3世紀初めピュロス王の頃が最盛期で,前168年独立を失ってローマに服した。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報