ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「エルゴットアルカロイド」の意味・わかりやすい解説 エルゴットアルカロイドergot alkaloid 麦角に含まれているアルカロイドの総称 (麦角アルカロイド) 。麦角とはバッカクキン Claviceps purpureaがライムギの子房に寄生してつくった菌核の乾燥物で,すでに 16世紀の頃から生薬として知られていた。水溶性のエルゴメトリン系,不溶性のエルゴタミン系およびエルゴトキシン系など多種類のアルカロイドを含む。アルカロイドの薬理作用は交感神経を麻痺させ,血管を収縮し,また子宮筋の緊張を促すため,アルカロイド製剤はおもに産科領域における陣痛剤として用いられる。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by