朝日日本歴史人物事典 「エルドリッジ」の解説
エルドリッジ
生年:1843.1.2
明治期に来日したお雇い外国人。アメリカ人医師。フィラデルフィア生まれ。ジョージタウン大で学ぶ。明治4(1871)年,開拓使顧問ケプロンの書記兼医師として来日。翌年函館医学校の教官,外科医長。8年横浜に移り開業,翌年横浜一般病院院長,7年からは横浜十全病院の治療主任を兼ねた。33年慈恵成医会副会長。『近世医説』の発刊のほか,日本在留の欧米人の疾病統計の仕事があり,故国に日本の解剖模型を送るなど日米医学交流に尽くした。横浜外国人墓地に眠る。<参考文献>大西泰久『御雇医師エルドリッチの手紙』,大滝紀雄「ヘボン,シモンズとエルドリッジ」(『医学近代化と来日外国人』)
(長門谷洋治)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報